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芍薬(シャクヤク)はボタン科ボタン属の多年草。原産地はアジア大陸北東部。花の咲く季節は5〜6月。花の色は、淡紅、紅、オレンジ、青、白、黄、紫など
芍薬は昔から美女の形容として「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と例えられるように、初夏になると白色や薄紅色等の牡丹に似た、非常に美しい大輪の花を咲かせます。
花の形の種類としては、一重咲きや八重咲き等があります。芍薬は草本であるため、冬になると地上から出ている部分が枯れて休眠状態になり、冬を越えると地上に再び伸び始めるという特徴があります。
芍薬の根は昔から生薬としても用いられています。主に鎮痛や消炎、止血等に効果があるとされています。漢方薬では葛根湯や当帰芍薬散等に配合されているポピュラーな生薬として知られています。
中国では宋時代から育種が始まっていたと言われています。近代に入ると西洋でも知られるようになり、19世紀にはフランスで品種改良が行われるようになります。この品種改良により、大きくて千重咲きの豪華な花を咲かせるタイプが生まれたとされています。
日本でも江戸時代から品種改良が行われており、古典園芸植物の一種となっています。ちなみに、当時の熊本では園芸に力が注がれていて、特に栽培が盛んに行われた六種類の植物が「肥後六花」と呼ばれていて、芍薬もその一つとして数えられています。更に明治時代以降になると、日本に元々あった品種と外国の品種を掛け合わせて、新しい品種をいくつか誕生させたりしています。